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北極圏 ウェンライト/ポイントホープ
Wainwright/Point Hope, Arctic Circle
1998-2004
北極海を目の前に星空を見上げていた。南の地平線から北の水平線まで広がる天蓋を埋め尽くす星々を眺めていると、古代よりこの地に暮らした人々がその闇夜の向こう側に光に満たされた世界が神々の世界の存在を想像した気持ちがわかるような気がした。
古代よりこの地に暮らした人々・・・・・・。それはイヌピアックやユピックと呼ばれるエスキモーの人たちで、彼らがアラスカの大地にその足を踏み入れたのは紀元前9世紀になってからのことと言われている。その頃、内陸部にはすでにインディアンたちが暮らしはじめていたため、彼らは北極海やベーリング海の沿岸に住みつくことになった。
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